邦題は「遠い声 遠い部屋」。カポーティの初長編だと。
もしこれ一冊で終わっても悔いは無し、というビシビシ感。
私が、カポーティを好きなところは、どこかナナメな笑いや余裕がある感じ?
しかしこの本は、マジ感、感ずる。
乱暴に言えば「いいことは一つも無いし、どこに行こうが逃げられない」という話。かな?
なのに夢中に読ませてしまうのは、コレ即ち作家の技量か。
登場人物の皆が哀しいキャラに思えるが
アイダベル。ジーザス・フィーバーなどは素敵なキャラ。
ジーザス・フィーバー。言葉だけでやられる。
アイダベル。いい女だ。小説の中では、ほんの小さな子として登場するが。
調べてみると、アイダベルのモデルは、カポーティの幼馴染の、ハーパー・リーという作家だそうだ。
そこで、彼女の「アラバマ物語」を読んでみようと思う。
などなど。だ。
ハーパーさんは、今年、2016年に亡くなったそうだ。写真はネットより拝借。