冨田勲さんが亡くなった。
一度だけお会いする機会があった。たしかあれは2004年?
その日のために、冨田さんの自伝を読んで備え。内容ずっしりであった。
その日は、冨田さんのサラウンド作品を鑑賞する日であった。
質疑応答の時間があり、用意しておいた質問をした。
「先生の作品は、テンポ変化が自由です。シーケンサーの無い時代に、どのように作ったのですか?」と。
「ひたすら納得がいくまでクリックを手打ちするのです。シンセは上手に弾けるまで何度も弾くのです」との回答だった。
たしか。記憶では。
「はぁー。そうでしたか。」としか言えんかった。
「おら、苦労が足りねえなあ」と実感したのだった。